消費税増税に備えて「すまい給付金」
マイホームを買った人も、これから買う人もご利用できる「すまい給付金」をご存じでしょうか。
これまで、住宅を買う際の負担を減らす制度として住宅ローン減税というものがありました。しかしこれは、所得税から控除する制度であるため収入の多い人ほど恩恵を受けられるという制度でした。
そこで、平成26年から平成33年までの間、消費税引き上げによる住宅取得者の負担を大幅に減らし誰もが家を買いやすくするために新しく作られたのが「すまい給付金」です。
すまい給付金は
・住宅を取得し登記上の持分を保有するとともにその住宅に自分で居住する
・収入が一定以下
の方が対象です。
また、住宅ローンを利用しないで住宅を取得する現金取得者については、年齢が50才以上の方が対象となります。
すまい給付金は、良質な住宅を増やす目的もあるため、住宅の質に関する一定の要件を満たした住宅が対象となります。
なお、中古住宅については、宅地建物取引業者による買取再販など、消費税の課税対象となる住宅取得が対象となります(消費税が非課税とされている個人間売買の中古住宅は対象外となりますのでご注意ください。)。
また、新築の場合は検査が施工中に行われるため、着工前の申し込みが必要となります。
ご注意ください。
申請手続きを行うことが出来るのは、実際に入居してからです。
そのため、在宅購入代金として直接充てることは基本的には出来ません。
そこで、すまい給付金を住宅購入者本人が申請し、本人が受け取るのではなく住宅事業者などの代理人が、給付金を受け取り住宅代金に充てるという方法もあります。
本人が受け取る場合と代理人が受け取る場合で、手続きの方法が変わるので注意が必要です。
「すまい給付金」は消費税増税後にマイホームを買おうと考えている人にとって、とても便利な制度です。
消費税増税でマイホームを諦めようと思っていた人も、一度この給付金の活用を検討してみてはいかがでしょうか。