室内の空気をきれいに保つには

健康に大きく影響する室内の空気

換気

人が生涯に外部から体内に取り入れる物質のうち、
83パーセントは空気だそうです。
その7割は室内の空気です。

大人は一日に体重の半分ほどの重量の空気を呼吸するそうですが、
幼いほど呼吸は活発で、
赤ん坊は一日に体重の三倍もの空気を呼吸するそうです。

こんなにたくさん体の中に取り込む空気ですから、
換気をして、きれいに保つことはとても重要です。

現代の住まいが抱える問題点

しかし、昨今、住まいが高気密化している上、
エアコンの普及、花粉、騒音、防犯などの理由からも
窓を開ける回数が少なくなっています。

十分な換気ができないと、汚れた空気が家の中にたまります。
汚れた空気は、肺炎を引き起こすなど、健康にも悪影響を及ぼします。

では、窓を開ければ換気できるかというと、
窓開け換気は熱効率が非常に悪く、窓を全部開けても部屋の空気が一巡するには
2時間程度かかることもあるそうです。

では換気扇をつければいいかというと、そう単純に換気ができるわけではないのです。
換気がきちんと計画されていない住宅の場合、換気扇の近くの空気だけが排出され、
家の中央付近の汚れた空気は全く動かない場合があるそうです。

換気は、風向き、気密性等を考慮し、
家を建てるときから計画的に配慮することがとても大切になります。