木造住宅の6つの耐震チェックポイント その2
2016年4月16日に発生した熊本地震は最大震度7を観測するなど、多くの建物に被害を与えたました。
改めて多くの人の耐震基準への興味が高まっています。
地震に強い家と弱い家を知るためにも木造住宅の6つの耐震チェックポイントを確認していきましょう。
今回は後半として3つのチェックポイント「壁の配置」「壁の量」「劣化状況」についてです。
④壁の配置
柱と壁で家を支えている在来の木造工法の建物が地震に耐えるためには、壁がバランスよく配置されているかが重要です。
四面の壁のバランスが良く、四隅が壁になっていると耐震性が高くなり、
南側は全面が窓の大きな部屋があるのに、北側は壁が多く内部も細かく仕切られているなど壁のバランスが悪くなると、地震に弱くなります。
壁が少ない場所は、少ない壁を強くすることで全体のバランスをとることができます。
⑤壁の量
一般的に建物は壁の量が多いほど地震に強いとされています。
室内にも壁が多い建物だと、更に安心です。
ただし壁の強度は筋かいや面材を用いた耐力壁を設けたり、耐震金物や構造用合板を使ったりすることで上げることが可能です。
⑥劣化状況
新築時に地震に強い家であったとしても、老朽化により構造上重要な部分が劣化してしまえば、耐震性は下がってしまいます。
建物の腐朽には、水分が大きく関係します。
建物の北側や外壁部分の湿気や雨漏り対策、台所や浴室といった水まわりの湿気対策として、
耐朽性の高い材料や防腐措置、換気などを心がけると、長期間耐震性が失われません。
2回にわたる耐震性についてのチェックポイント、いかがでしたでしょうか。
地震大国日本では、家を建てるにあたっては耐震性の問題は避けて通れません。
家族が安心して暮らすためにも、ぜひこの6つのポイントをチェックしてみてください